教師が学校全体を変える時代

昨日は素敵な学級づくり、そして学校づくりをされている先生方にとのイベント。

「教室」と「学校」の未来を考える1日
http://kokucheese.com/s/event/index/400468/

「そんなこと公教育、それも通常学級で可能なの!?」と多分みなさんが思われるような(例えば教室の中に畳スペースを作るために畳背負っているなど、、笑)、本当に素晴らしく本質的な実践をされている先生方三名との会に私も一緒に登壇させていただきました。
参加者は50名くらい。ほとんどが学校の先生。
今までに私が出会った「学校」や「先生」との間に何らかの困難さがある子どもたちみんながこういう先生に出会えていたら、、、と思うような先生方。
試行錯誤の結果、「インクルーシブ」なんて言葉を使わずに非常にインクルーシブな実践をされてきたベテランの先生方。

それぞれの持っているテーマについて四人で話す形式だったのだが、
どの話も共通する問いは「学校全体をどう変えていくか?」だった。
「できる先生だけができる」仕組みを変えていかなければならない。そのためにはこの場にいる一人ひとりが自分の学級のみならず、学校全体に働きかける必要があるのではないか?

自分だけの実践を磨くのみでなく、一教師発信で学校全体を変えていくこと。それも、自分がいなくなったらゼロに戻るのではなく、持続可能な仕組みづくりが必要だ。それは果たして可能なのか?でもやらなければならない。そんな葛藤が参加者から合間見えた気がする。

たくさんの人が私がインクルーシブ教育の話をすると、「それは理想だが難しい」という。悲しいかな、教職志望の大学1年生向けに講演をした時も「実際は難しいと思う。でも社会や学校がそう変わっていったらいいと思う」との声だった。他人事でしかない。
(私が全員の心に火をつけることができなかったことが悔しい)
でもそれは、「自らの働きかけにより何かが変化した」経験がなかっただけ。そしてそういう人が身近にいなかっただけ。だから、初めから諦めざるを得ない。

「難しい」のは当然だ。でもだからこそチャレンジする楽しさがある。

そして、「社会」も「学校」も私たち一人ひとりが作っている。

「環境が悪い、システムが悪いというけれど、僕らもその一部」と岩瀬さん。

一人ひとりが当事者意識をもって変えていくこと。そしてそれは楽しいこと。職場では「一人」を感じるかもしれないが、一歩外に出たら同じチャレンジをしている人がたくさんいた。
これは、やれるかもしれない!やってみよう。
参加者のみなさんにそんなきっかけになる会だったと思ってもらえたらうれしいな。

そしてまさにそれを体現しており、なおかつずっと満足せずに進化し続けているお三方、石川晋さん、岩瀬直樹さん、大野睦仁さんを本当に尊敬する。
こういう素晴らしい実践家がいるから私は公教育を諦めきれない。
そしてよりよく進化させられると信じてる。

お三方は本を出しておられるので気になる方はぜひ!



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