教育とは子どもと向き合うこと。人と向き合うことは自分と向き合うこと。

2日間に渡り、札幌にて学校の先生方が主催している教師力ブラッシュアップセミナーにてお話する機会をいただきました。2日間で200名近く?の先生方がいらしたとのこと。遠くから参加されている方々も。

このようなセミナーにお呼ばれした時、基本的には行く理由が私には2つある。
① こういうセミナーに参加する先生方はどんな思いを持っているんだろう?知りたい。先生たちが思う学校現場の課題を知りたい。
②自分の専門や考え方、子どもたち・仕事・研究で得られたことを先生方に伝えたい。インクルーシブ教育、多様性、特別支援教育、合理的配慮。そしてその先生方に、同僚の先生方への伝達をお願いすること。

①も②もできて大満足^ ^

私以外の講師の先生方のお話、ものすごく勉強になった。(人の話聞くの苦手なのに、ずっと集中して聞けた!) そしてみなさんものっすごい魅力的な方々。

2日間、子どもたちが自分らしく生きる力を得るために、教師が自分らしくあることが大事、と言い続けた。そういうことなんだと思う。

スキルやテクニックももちろん必要。
でも自分が大切にしている価値観を磨いたり、疑ったり、教師自身が「異質」と出会ったり、好きなことに没頭したり、紆余曲折したり、その中で出会う「らしさ」に気付いたり、壁にぶつかったり、違和感を感じたり、ワクワクしたり、難しいことにチャレンジしたり、、、そういう生き様そのものが子どもたちに伝わるんだろうなあ、と思う。

金先生が、「子どもに話していることを自分がやる」「やらされてると思ってやるくらいなら、やらないほうが良い」とおっしゃっていた。

子どもには「こうしろ」というのに、私たち大人はなかなかできない。

多賀先生が、「自分が出会ってきた子どもの中には傷つけた子もいる」とおっしゃっていた。

堀先生が、「違和感を感じたものから学ぶこと。異質に向かうこと。」とおっしゃっていた。

私たちは異質を排除しようとしがち。

それもひっくるめて、そういう自分を知ること。自覚しておくこと。

自覚することは、とってもとっても難しいが、そうやって子どもと向き合うことで、自分と向き合い続けている人カッコいい。

異質は怖い。向き合うことは怖い。
だから、初めは成功体験から。自分の安全基地を作っておく。
そしてそこから一歩踏み出してみる。異質と出会う。自分の嫌なところに気づく。
新たな学びがうまれる。だんだん楽しくなってくる。

でも、そうやっていくら言い続けても、困難さは関係性の中で起こるから、それでも「たまたま」心を壊す子どもがいる。「たまたま」学びにアクセスできない子どもがいる。

その「たまたま」を最大限なくすための仕組みを作らねば。「できる」一握りの人たちだけができる仕組みは健全じゃない。

だからスキルやテクニックも大事。
理論も必要。

そして、
わたしの役割はつなげることだなあ、と改めて認識。つなげるの超得意だ。

実践と理論をつなげること。
民と公と学をつなげること。
現場と行政をつなげること。
ミクロとマクロをつなげること。
困っている人とスペシャリストをつなげること。
あの子の世界とあの子のお母さんの世界をつなげること。




残り夏の予定は
8月18日・19日・27日、9月11日は東京にて研修会、
9月3日は岐阜で講演、9月10日は大阪。

コメント