「自分を見捨てるかもしれない」と思う相手から学ぼうとなんて思わない。

幼いころから「ゲーム」が苦手。
友人の家でやるマリオカートでは空間把握が苦手すぎて、常に逆走していたのを覚えている。負けまくって苦手意識が高まり、ゲームは一切やらなくなった。
ボーリングも一緒。
苦手意識が強いものについては、興味が持てないし、
挑戦しようとも思わない。
まあ、苦手なものに関しては誰だってそうなんだと思う。

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そんな私が今 「理想の学校イベント」を一緒に企画した小6R氏と中1L氏と一緒に、「マインクラフト」(通称マイクラ)をやるマイクラ部にて活動をしている。(活動している…というよりマネージャー的存在?)
私がこの部活を一緒にやっている理由は、単純に「子どもの子どもによる子どものためのコミュニティ」づくりに関心があったから。
大人が「大人」として「介入」しないコミュニティにおいて、どのような化学反応が起きるのか。
マイクラ部の子どもたちの中にはいわゆる不登校の人もいるし、学校で「適応が難しい」と言われている人もいる。読み書きに過度な困難さのある人もいる。
私はこの集団をまとめる必要もないし、いうことを聞かせる必要もない。学びを促す必要もない。
対等な立場でいながら、かつ役に立つことがあるのであれば、使ってもらえればいい。
趣味としてこの活動をやろう。

そんな感じで始まったマイクラ部。
週に1回のオンラインでの活動と、月に1回のオフラインでの活動。
メンバーは子ども4名と大人何名(エンジニアや私)か。
大人が子どもに教わることがほとんど。




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今日は初めてオンラインの活動に参加。
小5のYoutuberのKくんと、小6のR氏と。
わたしは寝坊…
それもやり方がまったくわからない。

なのに、マイクラ部のみんなはとっても細かく丁寧に教えてくれた。





そこで、思ったこと。

「誰から教わるか」ってやっぱりとーっても大事だ。
私、マイクラ部のみんなじゃなかったら、マイクラやろうとなんて思わなかった。

苦手意識があることでも、教えてくれる人が自分を「見捨てない」ってわかっていれば、やってみようと思う。
「この人は自分を見捨てるかもしれない」と感じる相手から、苦手意識の強い、興味関心が薄いものを学ぼうとなんて思う訳がない。
それを考えると、あの子たちが学校に行きたくない理由もなんとなくわかる気がする。

「みんなと一緒に」とか「みんなに合わせる」とか「適応」とか、苦手。
でも、好きな人と好きなこと、だったら自然と協力している。気を使いあっている。

あと、「自分と異なる他者を受け入れる」ってことはすごく難しい。
自分が受け入れられているって感覚が持てないまま、それをすることはできない。
ベースに絶対的な「安全基地」があって、充電されている状態じゃないと、苦手意識のあることにチャレンジしようとなんて思わないし、他者と「仲良くしよう」なんて思わない。

「信頼」も一緒。
誰からも信頼されていないのに、誰かを信頼するなんて。

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マイクラ部のみんなとの活動は、そんなことを考えさせられる。

好きじゃないことを好きじゃない人とやることを強要されるのはとても辛い。

でも、好きな人とだったらとても楽しい。
苦手だと思っていたこともなぜかできるようになる。

そして、我慢している状態より、熱中している状態の方がよっぽど学びの質が高い。

当たり前のことかもしれないけれど、大切なこと。

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